奈佐原(西田)顕郎 Kenlo Nishida Nasahara
筑波大学准教授 Associate Professor, University of Tsukuba, Japan.
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当方をお訪ねくださる方へ(学生さんも含む)
- お土産はご辞退します。お気遣いご無用です。頂いたこと自体, すぐに忘れてしまうので申し訳ないだけでなく, 特に学生さんに言えるのですが, お土産が経済的な負担になって欲しくないのです。経済的に余裕がある人がお土産を持ってきて下さった場合も, それを他の学生が見ています。ああ, そうしなければいけないのかな, と思わせてしまいます。
- 服装はラフで大丈夫です。ジャージとかでも全く気にしません。私もめったにネクタイしませんので。
- SkypeやZOOMやTEAMSなどのテレビ電話を歓迎します。基本的に顔出しで応対しますので, できれば顔出しでいらして下さい。
研究室を志望する学生さんへ
- 出身やジェンダーや年齢などで差別はしませんし, 有利・不利はありません。
- 私の授業(特に入学前教育や1年次)と研究室での指導は, だいぶ雰囲気は違います。授業の印象で「面倒見の良さ」を期待すると, 「あれ?」となるかもしれません。
- 研究室での指導は, 自主性重視でなるべく干渉せずが基本スタンスです。自主性・自律性が求められます。
- 相談や個人指導の機会や選択肢はシステマティックに用意していますが, それを利用するもしないも学生さんの判断です。
- Help each other, teach each other, learn from each other.と言っています。研究室のメンバーと交流し, その中で学んで下さい。
- 肯定的な意見でも否定的な意見でも, 自分の考えを素直にはっきり言う学生が向いています(そうでない学生がダメというわけではありません)。
- 外国人留学生も含めて, 別け隔てなくつきあえる人, もしくはその意欲がある人が向いています。研究室内のコミュニティを分断したくないので, これは重要なことです。
- 私の目指す研究室はこの図↓のようなかんじです:
- 学生指導は1対1であってもこの図↓の右のように他の学生に見えるオープンな形でやりたいと考えています。これは「他の人が受けている指導を見て自分も学ぶ」という機会を作るためです。ちょっと変わっていると思うかもしれませんが, 団体スポーツの指導などでは普通のことです。ハラスメントなどの防止のためにもなると思います。ただし, クローズな1対1の指導を望む人には状況次第で対応します。
学生に頻繁に言うこと
- 安全第一。
- 単位を省略するな。→ 計算がダメなあなたへ
- 調査や実験の記録はすぐに書こう。
- 壊れたもの・使えないものをそのまま置いておくな。
- 挨拶せよ。
- 言語化しよう。
- 分からなくなったら定義に戻れ。
- 英語は大文字と小文字をきちんと使い分けよう。
- 英語はカッコの前にスペース入れよ。
- 情報共有しよう。
- 情報共有した上で自分で判断し自分で動こう。
- bad newsは隠さず迅速に共有しよう。
- 失敗も勉強。
- 文章書いたら音読しよう。
- この文章読もう: 「分かる」ということが分からない
私の主張(笑)
- 常用対数や自然対数を, 底を省略してlog xと書いてはならない。読む人によって解釈が異なる可能性があり, 危険だからである。
- 物理量を数値で表す時, 単位を省略したり不正確に使ってはならない。たとえ式の中であっても, 単位を省略してはならない。物理量が数値と単位の積で表される以上, 単位を省略するのは明らかに間違いである。論理的な整合性がとれなくなり, 誤解が生じやすくなり, 検証が難しくなる。危険である。
- 有効数字で表された物理量の不確かさは末尾の桁の±0.5であるというのは不合理である。それは丸め誤差に過ぎない。不確かさには丸め誤差の他にたくさんの要因があることを忘れいる。間違っており非教育的であり危険である。
- 日付の記録において原則的に年を省略してはならない。年月日は2022/06/30のように年, 月, 日の順に書くべきであり, ひと桁の月や日は06のように0でパディングして2桁にすべきである。そうすればソートした時に素直に時系列になるからである。欧米式の日, 月, 年や月, 日, 年のようなスタイルを真似るべきではない。日付の解釈が一意的ではなくなり, 過誤・混乱を招くからである。2022年を22などと省略してはならない。元号は原則的に使わない。
- 高校物理学などで, 光が屈折率の低い媒質から屈折率の高い媒質に入射したとき, 位相がπずれるという説明がよくあるが, 誤解を招く表現であり, やめるべきである。電場の位相は確かにそうなるが, 磁場(磁束密度)の位相はずれない。光は電場と磁場の波なのだから, どちらについての話なのかを明示しない限り, 反射による位相のずれは議論として成立しない。現状では, 電場も磁場も両方について位相がずれると勘違いさせる危険がある。