沖縄県における土地利用土地被用図の作成

人々の活動や気候変動を受けて変化する土地被覆をモニタリングすることは, 衛星リモートセンシングの重要な研究テーマの一つです.

日本を対象とした土地被覆利用図にはJAXAが公開している高解像度土地利用土地被覆図 がありますが, 分類区分や分類のために使用する教師データは日本全国で共通のものとなっており, 本土とは異なる土地利用土地被覆の特徴を持つ沖縄県や南西諸島では 現実を十分に反映した土地利用土地被覆図を作成することは難しいです.

機械学習による分類結果 現地調査にて撮影

そこで本研究では, 沖縄県に対象を絞って研究をおこなっています. 左図は欧州宇宙機関が運用している人工衛星Sentinel-1とSentinel-2の画像を使って作成した2020年の沖縄本島の土地利用土地被覆図です.

日本全域を対象とした土地利用土地被覆図と精度を比べるために, 現地へ行って定期的に調査をしています. 右図は調査の際に撮影した写真です. 加えて, 定期的な調査の中では, 土地利用土地被覆変化の経緯なども調べます. 地元の方に聞き取り調査をおこなったりもします.