はじめに
そしてシェルを再起動。
export NETCDFHOME=/usr/lib
export GMTHOME=/usr/lib/gmt
export PATH=$PATH:$GMTHOME/bin
export MANPATH=$MANPATH:$GMTHOME/man
GMTから吐きだされたポストスクリプトファイルは, そのまま(ポストスクリプト対応の)プリンターに流せばきれいな絵として印刷される。論文やプレゼンでもそのままで使うこともできるが, 多くの場合は, これをPNGなどの画像形式に変換するほうが, パワーポイントに張り付けたりウェブに張り付けたりできて便利である。そのためには, ImageMagickという画像処理ソフトの中のconvertというコマンドを使うのが, 最も手っ取り早い。
いきなりだが, 以下のコマンドを走らせてみよう:
$ pscoast -R0/360/-90/90 -JG135/35/10c -G255/168/0 -S34/34/220 -A1000 -P > globe.eps $ convert globe.eps -crop 290x290+70+485 globe.png $ display globe.png左のような地球の絵が表示されればOK。
うまくいかないときは, 以下をチェックしよう。
以下のコマンドを走らせてみよう:
$ pscoast -R-30/30/-40/40 -Jm0.1i -B5 -I1/1p,blue -I2/0.25p,blue -N1/0.25p,- -W0.25p,white -Ggreen -Sblue -P > test.ps $ gv test.ps
上のコマンドで, 「-R-30/30/-40/40」の部分を, 「-R100/150/0/50」と変えて, やり直してみよう。すると,
↑このように, 東南アジア・中国・日本あたりが表示されればOK。これでわかったように, -Rオプションは描画範囲を指定する。
では, 上のコマンドで, -Rオプションの部分を, 「-R130/135/30/35」と変えて, やり直してみよう。九州・四国あたりが表示されるが, なんだかとても小さい。もっと拡大したい。
そこで, 「-Jm0.1i」を, 「-Jm0.8i」と変えて, やり直してみよう。九州・四国あたりがだいぶ拡大されて表示されればOK。でも, 海岸線がラフ過ぎて汚い。
そこで, 「-Jm0.8i」のあとに(ほんとはどこでもいいのだが), 「-Df」というオプションを付け加えて, やり直してみよう:
pscoast -R130/135/30/35 -Jm0.8i -Df -B5 -I1/1p,blue -I2/0.25p,blue -N1/0.25p,- -W0.25p,white -Ggreen -Sblue -P > test.ps $ gv test.psきれいになった。でも海岸線の白い線が多少うるさいので, これを無くしてしまおう。そのためには-Wオプションをとってしまえばよい:
pscoast -R130/135/30/35 -Jm0.8i -Df -B5 -I1/1p,blue -I2/0.25p,blue -N1/0.25p,- -Ggreen -Sblue -P > test.ps $ gv test.psこれで↓のようなきれいな九州・四国の地図ができたはず。
このように, GMTでは, コマンドのオプションがたくさんあって, それを適当に調節することで, 望みの地図を描くことができる。
すると, map.japanというテキストファイルが現れる。
この前半部の海岸線のデータはGMTの海岸線データと微妙にずれるので重ねると格好が悪い。そこで, この部分だけ削除する。
map.japanの, 海岸線データと県境データのさかいめ部分:
25.8762 131.2539 25.8765 131.2240 999.9900 0.0 999.9900 999.9900 999.9900 0.0 999.9900 0.0 999.9900 0.0 999.9900 0.0 999.9900 0.0 999.9900 0.0 999.9900 0.0 999.9900 0.0 40.4265 139.9323 40.4288 139.9510 40.4319 139.9615awkなどで自動削除するには, 15900行まで削除すればよい。
つぎに, 県境データどうしのさかいめを
> 5などに置換。
最後に, map.prefという名前で保存すればよい。
これらの作業を自動的にやるのが, 以下のコマンド:
wget ftp://ftp.eri.u-tokyo.ac.jp/pub/data/map/kotake.map.japan.tar.Z tar zxvf kotake.map.japan.tar.Z cat map.japan | awk 'NR>15900 {print $2,$1}' | sed 's/0.0 999.9900/> 5/' > map.prefこうして作ったmap.prefを, $GMTHOME/share/などに入れておくのがよいかと。
wget http://home.hiroshima-u.ac.jp/kojiok/wingmt/grdraster.info sudo cp grdraster.info /usr/local/GMT4.0/share/dbase/次に, GTOPO30をダウンロードして解凍・変換:
wget ftp://edcftp.cr.usgs.gov/pub/data/gtopo30/global/*.gz for i in *.gz; do tar zxvf $i; done for i in *0*.DEM; do o=`echo $i|sed 's/DEM/dem/'|sed 's/E/e/'|sed 's/W/w/'|sed 's/N/n/'|sed 's/S/s/'`; mv $i $o; done mv ANTARCPS.DEM antarcps.dem for i in *0.dem; do dd if=$i of=${i%.dem}s.dem conv=swab; done dd if=antarcps.dem of=antarcpss.dem conv=swab sudo mv *0s.dem $GMTHOME/share/dbase/ sudo mv antarcpss.dem $GMTHOME/share/dbase/ rm *0*.SRC *0*STX *0*SCH *0*PRJ *0*DMW grdraster 19 -R100/140/-10/40 -Ge100n40.grd grdraster 23 -R140/180/-10/40 -Ge140n40.grd grdraster 20 -R100/140/40/90 -Ge100n90.grd grdraster 24 -R140/180/40/90 -Ge140n90.grd grdpaste e100n40.grd e140n40.grd -Gd1.grd grdpaste e100n90.grd e140n90.grd -Gd2.grd grdpaste d1.grd d2.grd -GEastAsia.grd rm d1.grd d2.grd e100n40.grd e140n40.grd e100n90.grd e140n90.grd sudo mv EastAsia.grd $GMTHOME/share/dbase/ grdgradient $GMTHOME/share/dbase/EastAsia.grd -Nt0.7 -A240 -M -GEastAsia_I.grd sudo mv EastAsia_I.grd $GMTHOME/share/dbase/- 参考
川上演習林位置 (ゴージャス) スクリプト 参考 |
北海道の気象台の分布図 スクリプト
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インドシナ半島中部の地形 スクリプト |
地上到達PARの分布図 スクリプト
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大学演習林地図と標高分布 スクリプト |