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Linuxでのファイル操作

筑波大学農林工学系 奈佐原(西田)顕郎

注: Ubuntu Linux 16.04を想定しています。

ファイルの操作

次に、ファイルの操作法を学ぼう。コンソールを立ち上げ, 以下のコマンドを打ってみよう。( )は説明なので打たないでね!

   $ cd ~	(ホームディレクトリに移動)
   $ echo Hello! > hello.txt
   $ ls -l hello.txt

詳細は省くが, ここでは2番めのechoというコマンドで, hello.txtというファイルを新しく作った。それを4行目のls -lで確認している。

ファイル操作の基本コマンド: cat, cp, mv, rm

では続けて以下を打っていこう:

   $ cat hello.txt   (次の行にHello!と表示が出るはず)

このcatというコマンドは, ファイルの中身を表示するコマンドである。

   $ cp hello.txt hello2.txt
   $ ls -l hello*    (hello.txtとhello2.txtの情報が出るはず)

このcpはファイルをコピーして新しく別のファイルを作るコマンドである(cpはcopyの意味)。3行目は, helloということばから始まるファイル名を持つファイル全てについてls -lをする。こうやって, 新しく作ったファイルを確認していくのだ。

   $ mv hello2.txt hello3.txt	(hello2.txtというファイルを、hello3.txtというファイルに移動(名前変更))
   $ ls -l hello*    (hello.txtとhello3.txtの情報が出るはず。hello2.txtは消えてる!!)
   $ cat hello3.txt

このmvは, ファイルやディレクトリの名前を変更したり, 別のディレクトリの中に移動するコマンドである。

   $ rm hello3.txt   (hello3.txtというファイルを消去)
   $ ls -l hello*    (hello.txtの情報だけが出るはず。hello3.txtは消えてる!!)

このrmは, ファイルを消去するコマンドである。

ここに出て来た、以下のコマンドは, ファイルを操作するときに頻出する。必ず覚えよう:

   cat  ファイルの内容を表示 (concatenateの略)
   mv  ファイルやディレクトリを移動(または名前変更) (moveの略)
   cp  ファイルやディレクトリのコピー (copyの略)
   rm  ファイルやディレクトリの削除 (removeの略)

ファイルの編集

続けて以下を打っていこう:

   $ gedit hello.txt	(hello.txtというファイルを編集)

すると, 新しいウィンドウが出て, ワープロみたいな画面になり, hello.txtの内容が表示される。それを次のように編集してみよう:

hello!!!!
good bye!!!

そして, ファイルを保存し, 終了。その後, hello.txtの中身をcatコマンドで確認してみよう:

   $ cat hello.txt

上の編集結果がちゃんと反映されているだろうか?

geditはテキストエディタというソフトであり, テキストファイルを編集するのに使う。プログラミングでよく使う。

ファイルの種類と拡張子

ファイルはその機能や種類をわかりやすくするために、名前に拡張子というものがついている。たとえば、"test.txt"や"test.pdf"のような名前の、ドット以降の3〜4文字(.txtや.pdfなど)がその拡張子で、.txtはテキストファイルを意味し, .pdfはPDF型式のファイルを意味する。

代表的な拡張子として、以下のようなものがある:

   .txt 	 テキストファイル (textの略)
   .csv          CSV形式のテキストファイル(よくデータ出力に使われる)
   .jpg 	 JPEG型式の画像ファイル 例
   .png 	 PNG型式の画像ファイル (Portable Network Graphicsの略)
   .pdf 	 Adobe社の文書型式(Adobe PDF)の文書ファイル (Portable Document Formatの略) 例
   .sh  	 シェルスクリプト(後述)
   .py 	 pythonというプログラミング言語で書かれたプログラム
   .doc 	 MS-Word形式の文書ファイル
   .xls 	 MS-Excel形式の表計算ファイル
   .ppt 	 MS-PowerPoint形式のプレゼンテーションファイル
   .odt 	 OpenDocumentFormat (ODF)の文書ファイル
   .ods 	 OpenDocumentFormat (ODF)の表計算ファイル
   .odp 	 OpenDocumentFormat (ODF)のプレゼンテーションファイル

隠しファイル

ホームディレクトリの中には、計算機が主にユーザーの環境を設定するために自動的に参照するためのファイルがいくつかある。上で操作した、.bash_historyなどもその一種である。

このようなファイルは一般ユーザーが意識する必要はあまりない(と考えられている)ため、通常はユーザーには簡単には見えないように隠されており、lsコマンドでは-aオプションをつけないと表示されない。隠しファイルは、ファイル名がドット(.)から始まる。

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Last modified:2020/01/10 14:23:00
Keyword(s):
References:[2018_実用解析] [Unix/Linux入門]