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リモセン虎の穴 - 予定と履歴 Diff

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趣旨など .... [[リモセン虎の穴(Remote Sensing in Tiger's Den)]]

!過去の履歴
2006年から2020年の履歴は下記をご覧ください.
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*[[履歴_2009]]
*[[履歴_2010]]
*[[履歴_2011]]
*[[履歴_2012]]
*[[履歴_2013]]
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*[[履歴_2016]]
*[[履歴_2017]]
*[[履歴_2018]]
*[[履歴_2019]]
*[[履歴_2020]]
*[[履歴_2021]]

!予定・今年の発表履歴

''発表者募集中!!''{{br}}
2021年度{{br}}
04月06日 17:30-19:00 丸山篤志(農研機構){{br}}
04月13日 17:30-19:00 大久保晋治郎(北大){{br}}
04月20日 17:30-19:00 栗原幸雄(JAXA){{br}}
04月27日 17:30-19:00 泉岳樹(東京都立大){{br}}
05月04日 祝日休み{{br}}
05月11日 17:30-19:00 藤原匠(東大生研){{br}}
05月18日 17:30-19:00 KIM JIYOON(国環研){{br}}
05月25日 お休み{{br}}
06月01日 17:30-19:00 坂本利弘(農研機構){{br}}
06月08日 17:30-19:00 三浦知昭(ハワイ大学){{br}}
06月15日 17:30-19:00 樋口篤志(千葉大){{br}}
06月22日 17:30-19:00 筒井純一(電中研){{br}}
06月29日 17:30-19:00 甘田岳(JAMSTEC){{br}}
07月06日 お休み{{br}}
07月13日 17:30-19:00 森崎裕磨(金沢大){{br}}
07月20日 17:30-19:00 作野裕司(広島大){{br}}
07月27日 17:30-19:00 竹重龍一(京都大){{br}}
08月03日 17:30-19:00 Qin Qianning(京都大){{br}}
08月10日 お休み{{br}}
08月17日 お休み{{br}}
08月24日 17:30-19:00 横畠徳太(国環研){{br}}
08月31日 お休み{{br}}
09月07日 お休み{{br}}
09月14日 お休み{{br}}
09月21日 17:30-19:00 お休み{{br}}
09月28日 17:30-19:00 お休み{{br}}
10月05日 17:30-19:00 Han Soo LEE(広島大){{br}}
10月12日 17:30-19:00 {{br}}
10月19日 17:30-19:00 {{br}}
10月26日 17:30-19:00 水落裕樹(産総研){{br}}
11月02日 17:30-19:00 {{br}}
11月09日 17:30-19:00 {{br}}
11月16日 17:30-19:00 {{br}}
11月23日 祝日休み {{br}}
11月30日 17:30-19:00 {{br}}
12月07日 17:30-19:00 {{br}}
12月14日 17:30-19:00 {{br}}
12月21日 17:30-19:00 {{br}}
12月28日 年末休み{{br}}
2022年{{br}}
01月04日 年始休み{{br}}
01月11日 17:30-19:00 {{br}}
01月18日 17:30-19:00 {{br}}
01月25日 17:30-19:00 {{br}}
02月01日 17:30-19:00 {{br}}
02月08日 17:30-19:00 {{br}}
02月15日 17:30-19:00 {{br}}
02月22日 17:30-19:00 {{br}}
03月01日 17:30-19:00 {{br}}
03月08日 17:30-19:00 {{br}}
03月15日 17:30-19:00 {{br}}
03月22日 17:30-19:00 {{br}}
03月29日 17:30-19:00 {{br}}

!2021年8月24日

発表者:横畠徳太(国立環境研究所 地球システム領域)

*タイトル:日本の山岳永久凍土の現状評価と将来予測

*概要:永久凍土は北半球の広い領域にわたって存在し、中低緯度でも標高の高い山岳地帯に存在する。山岳永久凍土の融解は、斜面の不安定化を引き起こし、高山生態系にも大きな影響を及ぼすことが懸念されている。しかしながら山岳永久凍土は、観測が難しいこともあり、現在の分布や将来の変化について詳細な分析がなされていない。私たちは、1km解像度のバイアス補正された気候モデル出力を利用することにより、日本の永久凍土を維持する気温環境の現状推定と将来予測を行なった。本研究の解析は、大雪山における分析(参考1,2)を日本全体に拡張するものである。現在気候における分析の結果、これまでに観測されていない場所にも、永久凍土が存在する可能性があることがわかった。また、永久凍土を維持する気温環境は、気候シナリオによらず、21世紀後半にはほとんど消失する予測となった。我々の予測は、気候変動が山岳環境に非常に大きな影響を及ぼしつつあることを示している。リモートセンシング技術を活用して山岳環境をモニタリングすることや、山岳環境の大きな変化に適応するための方策を検討することが、今後の重要な課題である。様々な分野の専門家の皆様と議論させていただきたいと思います。参考:[1] https://www.nies.go.jp/whatsnew/20210730/20210730.html [2] https://www.nature.com/articles/s41598-021-94222-4

!2021年8月17日

お休み

!2021年8月10日

お休み

!2021年8月3日

発表者:Qin Qianning(京都大学大学院農学研究科地域環境科学専攻森林生態学研究室)

*タイトル:衛星データと現地調査を組み合わせた熱帯生産林の土壌炭素貯留推定

*概要:近年、東南アジア諸国は持続可能な森林管理を採用しており、木材生産による森林減少率は低下している。しかし、森林減少が緩和されるものの、面積当たりのバイオマスや樹木群集が退行するという森林劣化の問題が生じている。また、地上部の劣化は土壌生態系の劣化も伴うことが予測される。しかし、土壌炭素貯留量や物質循環機能の変化に及ぼす影響は未解明である。本研究の対象地域であるマレーシアサバ州のデラマコットおよびタンクラップ森林管理区での先行研究では、伐採後約20年が経過したにも関わらず、二次遷移が滞った森林が存在することが確認された。正しく土壌炭素貯留を推定できるモデルを構築するためには、長時間に渡った植生撹乱が土壌の理化学性に与える影響と、土壌理化学性の変化による炭素貯留の変動とを考慮することが重要である。本研究は、異なる植生の下に採集した土壌サンプルの理化学性分析を行った上で、30年程度のLandsat衛星画像時序列解析、及びSentine等の年間画像を用いて作成した植生分布図を組み合わせて、植生−土壌の関係性について検討し、実測データの確率分布を用いて景観レベルの土壌炭素貯留を推定した。

!2021年7月27日

発表者:竹重龍一(京都大学大学院農学研究科地域環境科学専攻森林生態学研究室)

*タイトル:ボルネオ伐採後二次林の遷移阻害要因としての密生マント群落の空間分布とその伐採履歴

*概要:熱帯林は全森林の約7割もの地上部バイオマス(AGB)が存在すると試算され、気候緩和の観点から需要な役割を果たすとみなされている。現在世界の熱帯林の半数は二次林であると考えられ、これらの二次林が成長過程においてどれくらいの炭素貯留能をもつのか、新熱帯を中心に多くの研究がなされてきた。それらによると、撹乱後の熱帯二次林のAGBは二次遷移系列に沿って数十年で成熟林レベルまで素早く回復し多量の炭素を蓄積すると報告されている。しかし、マレーシアサバ州のデラマコット・タンクラップ森林管理区では、伐採後約20年が経過したにも関わらず、AGB回復が滞っていると思われる森林が存在する。そうした森林では林床、時に林冠をもコシダやツルの群生(密集性マント群落)が被覆する現象が観察され、密集性マント群落による被覆がAGB回復速度を大きく低下させ、生態系機能を大きく低下させている可能性が考えられる。こういった植生が森林の持続的な利用および二次林の炭素貯留能に影響をあたえられると考えられるが、実際に密生マント群落が伐採後二次林の回復をどの程度制限するのか、一つの森林管理区でどの程度存在しているのか、密生マント群落はどのような伐採条件で発生してしまうのかということについて十分な研究が行われてこなかった。本研究では、まずプロットレベルの現地調査を行い、密生マント群落が伐採後二次林の動態を変化させることでAGB回復を阻害していることを明らかにした。次にドローン画像とLandsat衛星画像を組み合わせて植生判別機械学習モデルを作成し、空間外挿をすることにより森林管理区における密生マント群落の空間分布を示した。得られた地図に対してLandsatアーカイブ画像を用いた時系列解析を行い、現在の植生の分布と過去の伐採活動との関係について明らかにした。本セミナーでは博士論文執筆に向けて、特に普段指導をあまり受けられていないリモートセンシング部分の解析について、活発な議論が行われることを期待したい。

!2021年7月20日

発表者:作野 裕司(広島大学 大学院先進理工系科学研究科 輸送・環境システムプログラム)

*タイトル:GCOM-C SGLIによる西之島周辺海域の変色現象と火山活動の関係解析

*概要:2020年度は,海底火山である西之島の火山活動が非常に活発であったが,噴火の予測は難しい.海底火山周辺の変色した海水の色と化学組成の関係は古くから知られているが,衛星を使った定量化はこれまであまり研究が進んでいない.そこで,本研究では,海水の色と化学組成の関係を見直し,GCOM-C SGLI大気補正反射率の8日間コンポジットデータに適用するとともに実際の火山活動と比較した.このような目的を達成するために,海底火山の変色した海水のRGB値をXYZ値に変換し,過去の研究で取得された化学組成値との間の関係式を導き出した。さらに、2020年の同島の火山活動(ひまわり8号の夜間輝度温度)とSGLIから得られた化学組成の関係を時系列で比較した。その結果,以下のような結果が得られた.まず,過去に研究された空中写真のRGB値をXYZ測色システムで計算し直された海水の色(x)と(Fe + Al)/ Siなどの化学組成との間に有意な相関を得た.次に、GCOM-C SGLIデータから推定された島周辺の(Fe + Al)/ Siの分布は、火山活動が活発になる直前(約1か月前)に大幅に変動した。これらの結果は、SGLIデータを使用した変色した海水の化学組成推定が海底火山活動を予測するための強力なツールとなりうる可能性を示唆している.<関係論文> Sakuno, Y. (2021). Trial of Chemical Composition Estimation Related toSubmarine Volcano Activity Using Discolored Seawater Color Data Obtained from GCOM-C SGLI. A Case Study of Nishinoshima Island, Japan, in 2020. Water, 13(8), 1100.

!2021年7月13日

発表者:森崎 裕磨(金沢大学大学院自然科学研究科環境デザイン学専攻)

*タイトル:大規模地震災害時における災害時要配慮者支援システムの開発ーSAR衛星および医療ビッグデータを活用した検討ー

*概要:突発的に発生する地震災害は規模が広域化するほど被災者が持つニーズを収集することが難しくなり,同時にきめ細やかな被災者支援の実現も困難を極める.また,地震災害が甚大化するほど,携帯電話,防災アプリ等の使用が困難になることが知られている.特に災害時要配慮者については,迅速に位置,ニーズの把握を行い,細やかな支援が実行可能な仕組みの構築が求められている.本研究では,SAR衛星が観測可能かつ後方散乱係数が異なる複数のリフレクタを開発し,大規模地震災害が発生した直後に被災者に設置していただき,その位置情報・ニーズを把握するシステムの開発を行っている.リフレクタの後方散乱係数の差をニーズの差と定義しており,被災者が設置したリフレクタの位置の特定にはディープラーニングを用いている.またリフレクタ使用者の検討を行うため,医療ビッグデータを活用し,地域に存在する傷病者数および要介護認定者数等を検索,視覚化するシステムを作成している.本研究は,SAR衛星および医療ビッグデータを活用した要配慮者支援システムである.(参考文献:https://www.mdpi.com/2072-4292/13/10/1883)

!2021年6月29日

発表者:甘田 岳(海洋研究開発機構)

*タイトル:ハワイフトモモにおける葉トライコームの生態学的意義

*概要:ハワイフトモモ(Metrosideros polymorpha)はハワイ諸島に広く分布する優占樹種であり、幅広い環境傾度に沿って形質が著しく多様化し、進化のモデル樹木として注目されている。多型形質の中でも葉トライコーム量の変異は特に顕著であり、本種の適応放散を理解する上で葉トライコームの生態学的意義の解明は重要である。湿潤地では無毛個体も存在する一方、乾燥地や高標高地では有毛個体が優占する。本研究では、重要と考えられる葉トライコームの3つの機能(拡散抵抗増加、葉面濡れ促進、被食防衛)について、野外観測、実験及び理論解析から評価した。葉トライコームによる拡散抵抗の増加は、葉温を上昇させ水分損失を促進させてしまう効果があったが、冷涼な高地においては炭素獲得を増加させることが示唆された。また、葉トライコームは葉面濡れの持続時間を延ばし、葉面吸水による水分生理の改善を促進し、乾燥下の炭素獲得の増加に寄与することが示唆された。さらに、葉トライコームは被食防衛を介して乾燥適応に貢献する可能性が示唆された。これら3つの機能から、環境傾度に沿った葉トライコームの分布パターンを解釈することができた。以上より、環境によって異なる機能を有するという多機能性が、本種における葉トライコームの顕著な変異の要因の一つであると考えられた。参考文献:Amada et al. (2017) Biotropica (https://doi.org/10.1111/btp.12433), Amada et al. (2017) Ann. Bot. (https://doi.org/10.1093/aob/mcz196)

!2021年6月22日

発表者:筒井 純一(電力中央研究所)

*タイトル:2050年カーボンニュートラルの科学基盤

*概要:脱炭素社会に向かう世界的な潮流の中、わが国においても、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロ(ネットゼロ=ニュートラル)にする目標が2020年10月に表明された。2050年ネットゼロは、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が2018年の特別報告書で示したCO2排出パスに基づく。本発表ではこのCO2排出パスの科学基盤を説明し、リモートセンシング分野を含む地球環境研究への示唆を議論する。

!2021年6月15日

発表者:樋口 篤志(千葉大学 環境リモートセンシング研究センター)

*タイトル:第三世代静止気象衛星(The 3rd GEO) のさらなる有効活用に向けて

*概要:ひまわり8/9号 AHIに代表される第三世代の静止気象衛星は第二世代と比べ,飛躍的に機能強化を果たした.ここではひまわり8号等が捕らえた特徴的なイベントに関する動画や,研究事例を通じ,更なる活用方法について議論したい.もし時間があれば,有志で検討した次期ひまわりイメージャに関する情報についても話題提供が可能である.参考文献:https://www.mdpi.com/2072-4292/13/8/1553

!2021年6月8日

発表者:三浦 知昭(ハワイ大学マノア校 熱帯農業人的資源学部 自然資源管理学科)

*タイトル:Validation and Analysis of Terra and Aqua MODIS, and SNPP VIIRS Vegetation Indices Under Zero Vegetation Conditions: A Case Study Using Railroad Valley Playa

*概要:低分解能人工衛星(MODIS等)より取得される植生指標時系列データは植生変動解析に頻繁に利用されてきた.これら植生指標プロダクトが如何に良く植生の変化を検出できているかに関しては数多くの研究により検証・実証されてきた.しかしながら植生が皆無という状態においての植生指標プロダクトの検証は,現地観測データを用いて行われた研究例は皆無と思われる.等研究では2年ほど前に公開されたRadCalNetデータを参照用現地観測データとして用い,植生ゼロ状態におけるMODIS・VIIRS植生プロダクト時系列データの検証実験を行なった.今回のセミナーではデータ処理・解析により得られた知見をご紹介したい.参考文献:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0034425721000626

!2021年6月1日

発表者:坂本 利弘(農研機構農業環境研究部門 土壌環境管理研究領域 農業環境情報グループ 上級研究員)

*タイトル:これまで取り組んできた農業リモートセンシング研究の紹介ver.2021

*概要:農研機構では、地球観測衛星、小型ドローン、定点カメラなど、様々なプラットフォームから取得されたリモートセンシングデータを用いた農業研究が行われている。本発表では、高頻度観測衛星センサデータ(MODIS)を活用した研究(作物フェノロジー把握・メコンデルタ農業環境モニタリング・米国産トウモロコシ・大豆単収早期予測等)、小型ドローンを活用した育種研究など、発表者の取り組んできた農業リモートセンシング研究の変遷とその成果について紹介する。

!2021年5月25日

お休み

!2021年5月18日

発表者:KIM JIYOON(国立環境研究所 気候変動適応センター 気候変動影響評価研究室)

*タイトル:Current site planning of medium to large solar power systems accelerates the loss of the remaining semi-natural and agricultural habitats

*概要:The global transition to renewable energy sources has accelerated to mitigate the effects of global climate change. Sudden increases in solar power facilities have caused the physical destruction of wildlife habitats, thereby resulting in the decline of biodiversity and ecosystem functions. However, previous assessments have been based on the environmental impact of large solar photovoltaics (PVs). The impact of medium-sized PV facilities, which can alter small habitat patches through the accumulation of installations has not been included. I would like to introduce our recent studies on the national-wide assessment of the amount of habitat loss directly related to the construction of PV facilities with different size classes and estimation of their siting attributes using construction patterns in Japan and South Korea. プレスリリース記事:https://www.nies.go.jp/whatsnew/20210329/20210329.html

!2021年5月11日

発表者:藤原 匠(東京大学大学院 工学系研究科 社会基盤学専攻)

*タイトル:最適な樹冠形状の推定と影割合を考慮した光利用効率モデルによるGPP推定

*概要:総一次生産量(Gross Primary Production: GPP)は炭素循環において主要な指標であり、広域の推定には衛星画像の利用が不可欠である。衛星画像ベースのGPP推定では、光利用効率(Light Use Efficiency: LUE)が用いられているが、パラメータに用いられている環境要因に制限があるため依然として不確実性が残っている。近年では、GPPへの寄与率が異なる日向日陰葉の割合を考慮した手法も開発されてきているが、影割合は一日を通して変化するため、衛星画像のみでは推定することが難しい。影割合は、樹冠形状や樹木密度などに大きく依存すると考えられる。そこで本研究では、グローバルに利用可能な森林の構造パラメータと、反射率シミュレーションによって推定した最適な樹冠形状を組み合わせた仮想森林から、一日の平均影割合を考慮したLUEによるGPPの推定に取り組んでいる。本発表では、これまでに取り組んできた、反射率シミュレーションの手法と樹冠形状の推定手法について主に紹介する。

!2021年5月4日

祝日(みどりの日)のためお休み

!2021年4月27日

発表者:泉 岳樹(東京都立大学 大学院都市環境科学研究科 地理環境学域)

*タイトル:災害・山岳遭難現場での無人航空機(ドローン)運用の最前線

*概要:

!2021年4月20日

発表者:栗原 幸雄(JAXA EORC)

*タイトル:海面水温の準物理的推定

*概要:海面水温は海洋だけでなく、大気の下部境界条件としても重要なパラメータである。地表面の約70%を占める海面を監視するうえで、衛星データは重要な役割を担っている。しかし、バイアスのない海面水温の推定は簡単ではなく、これまで、多くのアルゴリズムが開発されてきた。現在は、衛星データや補助データを説明変数とする回帰式による推定が主流となっているが、一方で、放射伝達モデルや大気客観解析の発展を背景に、放射伝達の物理的背景を考慮した海面水温の推定も試みられるようになった。物理的手法は大気客観解析との組合せも可能で、過去データの再解析への利用も期待される。今回、物理的手法の試みの一つとして、汎用性のある準物理的海面水温推定手法を開発、SGLIに適用したので、その手法ついて紹介する。

!2021年4月13日

発表者:大久保晋治郎(北海道大学大学院 農学研究院)

*タイトル:熱帯泥炭林における環境撹乱がアルベドに及ぼす影響

*概要:東南アジアに広く分布している熱帯泥炭地は、昨今オイルパームに代表される土地利用転換が急激に進んでおり、森林伐採や排水路の掘削などの人為的攪乱がみられる。熱帯泥炭地は巨大な炭素プールとして知られており、大量の温室効果ガスの放出が懸念される。一方、土地利用変化がもたらす地球温暖化への影響を評価するにあたっては、陸域−大気間の熱エネルギー交換への影響にも着目しなければならないが、このエネルギー収支は地表面アルベドの変化に影響を受ける。本研究では熱帯泥炭林に設置した環境が異なる3サイトにおいて、10年以上にわたる長期連続観測を現地で実施することにより、様々な環境変化がアルベドに及ぼす影響を評価した。観測データの時系列変化を解析することにより、火災後の土壌表面の曝露・水たまりの形成に伴うアルベドの減少、草本植物の更新・展開に伴うアルベドの増加が示唆された。

!2021年4月6日

発表者:丸山篤志(農業・食品産業技術総合研究機構)

*タイトル:放射よけを使わずに気温を計測する三球温度計の開発

*概要:気温は、大気の状態を特徴づける基礎的な物理量のひとつであると同時に、農業においては作物栽培や温室、畜舎の管理の指標となる基本的な情報である。近年、データ活用型農業への取組が進んでおり、様々な場面で気温測定のニーズが高まっている。通常、野外での気温測定には、放射の影響を低減するための強制通風筒が必要である。そのため、商用電源の確保できない農地において、誰もが正確に気温を測定することは必ずしも容易ではない。そこで、野外での簡便な気温測定のため、球体の熱収支に基づいて放射の影響を除去することで気温を求める新しい原理の温度計を開発したので紹介する。