人工衛星リモートセンシングによる東アジアの植生変動推定

FAO (Food and Agricuture Organization) は2000年から2005年の間に中国の森林面積が2000万ヘクタール以上増加していると報告しています. この面積は日本の国土面積の半分程度とたいへんに莫大な面積であるため, 地上調査で確認するのはとても大変です. そこで, 地球全土を高頻度で観測することができる人工衛星リモートセンシングを用いて, 東アジアの植生変動を推定する研究をしています.

人工衛星データから推定した植生変動. 2003/09/10の黄土高原 2006/09/06の黄土高原

左図は人工衛星Terra/MODISから推定した植生変動です. 赤い部分は植生の増加, 青い部分は植生の減少を表しています. 中国の山西省周辺で植生が増加していることがわかります. この増加が本当に正しいのか, 現地調査を行いました (中図, 右図).